《めてみみ》馬と言えば

2026/01/09 06:24 更新NEW!


 26年の干支(えと)は午(うま)。新年にあたり、馬にまつわることを思い返してみた。

 音楽で言うとパティ・スミスのデビューアルバム「ホーセス」が思い出される。登場したのは75年のこと。アルバムジャケットを撮影していたのは、かつてのルームメイトのロバート・メイプルソープだ。アートとパンクのムーブメントが重なり合い、これ以降、パティ・スミスはニューヨークパンクの女王としてのポジションを確立した。パティ・スミスをミューズとしていたデザイナーとして、アン・ドゥムルメステールを挙げることができる。白と黒のスタイル、乗馬ブーツ、フェミニンとマスキュリンのバランス。その背景にはパティ・スミスがいた。

 ファッション業界における馬といえば、「エルメス」であろう。もともと高級馬具を製造することから事業をスタートした。今でも手仕事を生かした馬具の製造はエルメスの物作りの根幹にある。ここ数年のパリでのショー会場として選ばれているのは仏共和国軍騎兵隊の兵舎のある場所だ。そして1月のメンズファッションウィークは、30年以上もエルメスのメンズをデザインしてきたヴェロニク・ニシャニアンによる最後のコレクションとなる。

 馬を冠する26年はいったいどんな1年になるだろうか。新年早々、きな臭いムードも漂ってはいるが、多くの人にとって幸せな年であることを願う。



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