初めて大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）に家族で行ってきた。朝の入場を待つ人の多さにも驚いたが、人気アトラクションの行列もものすごかった。キッチンカーで食べ物を買うのも一苦労。夕方まで人の波は途絶えることがなかった。どれだけ行列して待つとしても、体験したいという熱量の高さに圧倒された。
前泊した大阪の街でも同じような熱気を感じた。夕飯を食べた道頓堀の周辺は外国人観光客を中心にお祭り騒ぎで、人気の飲食店は行列ができていた。記者として出張で大阪に来ることはあったが、観光はほとんどなかったので、おのぼりさん状態だった。結局、空いていたチェーン店で串カツを食べた。
USJでのお土産も、持ちきれないくらい買いこんだ。息子は「スーパーニンテンドーワールド」でスウェットパーカやマリオの帽子、手首にはめるパワーアップバンドを購入。さらにハリー・ポッターの魔法の杖も。ホグワーツのスクールローブも欲しいとせがまれたが、高くて断念した。
周りの人たちもグッズを身に着け、それぞれの世界にひたりきっていた。ここまで欲望を開放し、購買意欲を駆り立てる夢のような空間をうらやましく思った。ファッション業界でも、キャラクターコンテンツと体験型施設を活用することで、熱狂を生み出せるかもしれない。
