《めてみみ》ジャパニーズスタイル

2023/06/20 06:24 更新


 都心のメンズセレクトショップにインバウンド(訪日外国人)客が戻ってきた。店によっては大型連休後も週の売り上げの4~5割を免税売上高が占めることもあるそう。購買意欲は変わらず旺盛だが、売れる商品は様変わりしたという。

 コロナ禍前は日本のデザイナー物や、スポーツ・アウトドアブランドとの別注商品を探している客が圧倒的だった。だが昨秋に入国規制が緩和され、戻ってきたインバウンド客は「それほど必死になって希少な限定商品を探してはいない」。

 むしろセレクトショップ各社のオリジナル商品を好んで買う傾向が強まっていて、特に今春は無地のTシャツやスタンドカラーシャツ、そして合繊のセットアップスーツが売れたようだ。

 要するに、ここ数年で定番化した日本人向けのビジネス服なのだが、店のスタッフによれば、買っていくのは韓国や香港、北欧から来た客が多く、試着や接客の時、こうした服を「ジャパニーズスタイル」と表現しているとのことだった。

 ネイビーや黒、グレーなど落ち着いた色でストレッチ素材のジャケットとウエストがゴム使用のパンツに白Tシャツや無地のシャツとスニーカー。なんてことのない、ありふれた仕事着だが、コロナ禍を経て日本を目指すインバウンド客には自国にはないスタイルとして新鮮に映るのかもしれない。



この記事に関連する記事