《めてみみ》常識の打破

2022/06/29 06:24 更新


  日本靴下協会など3団体の定時総会で講演会があった。ゲストは「半沢直樹」をはじめ数々のヒットを生んだTBSの福澤克雄ディレクター。福澤諭吉のやしゃごで、幼稚園から大学まで慶応一筋。ラグビーのトップ選手として鍛えた大きな体と、ユニークな語り口が好対照だ。

  基調は「常識の打破」。視聴率を稼ぐのは刑事、弁護士、医者、恋愛であり、35歳以上の女性は難解な企業ドラマなど見ない。半沢直樹も周囲の猛反対を押しての制作だった。「過去のドラマは○×式で評価できるが、こんなドラマが見たいと視聴者が声を上げることはほとんど無いですから」。

  その後、各社トップも盛り上がった。レッグやインナーの企業が多いだけに、「黒のリブソックスしか売れないと思いきや、『ファミリーマート』のラインソックスが売れた」「男性は着ないとの予想をひっくり返し、ワコールのレース使いのメンズボクサーが一瞬で品切れ」などの例が挙がった。

  常識の打破。言うはやすし、行うは難しである。効率化や在庫削減、前年実績が強調され、リスクを持って新しいことに挑戦しにくい時代。とはいえ、重厚長大型の産業と異なり、ファッション業界の強みは、アイデアを素早く形にできること。常識にとらわれず、知恵を絞ってシーズを探せば、まだまだ未来は開けるはずだ。


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