西武渋谷店は9月2日、パーキング館1階にOMO(オンラインとオフラインの融合)型ストア「チューズベース・シブヤ」をオープンした。ここに値札やPOP(店頭広告)はない。あるのは商品サンプルとその横のQRコードだけだ。興味を持った商品はスマートフォンでQRコードを読み込んでウェブカタログを閲覧する。
売り場面積は700平方メートルで、洋品雑貨、衣料品、インテリア用品、化粧品など54ブランド、400アイテムを扱う。DtoC(メーカー直販)企業と協業して編集した。ウェブカタログから商品情報や製造背景を詳細に知ることができ、店頭決済後に持ち帰りや自宅配送を選べる。
商品は全て専用ECサイトで購入可能だ。店頭とECの在庫情報は完全連携し、店頭で買えなかった商品を自宅で購入できる。ECでの注文商品を店頭で受け取れるBOPIS(バイ・オンライン・ピックアップ・イン・ストア)にも対応する。
出店者の業務は商品のシステム登録と店舗への配送だけ。販促や在庫・販売・売り上げ管理はそごう・西武が代行する。ECサイトへの訪問・購買データのほか、店内に設置した20台のAI(人工知能)カメラによる行動・購買データ、ウェブカタログの行動ログデータを収集・解析することで販促、テストマーケティングなど商品企画に生かせる。