《めてみみ》戦略、商材を磨き続ける

2021/09/02 06:24 更新


 南アフリカの研究チームが新型コロナウイルスの新たな変異株を発見した。感染力の強さやワクチンの有効性など研究が進んでいる。

 8月31日付で「抗ウイルス・制菌・抗菌特集」を掲載した。マスク以外にもウェアや雑貨、インテリア関連など様々な衛生機能商品が登場し、ヒット商品も生まれている。

 青山商事は伸縮性や吸汗速乾、消臭、抗ウイルス機能などを付与したポロシャツ「ビズポロ」を大きく仕掛けた。同社によれば「6割のビジネスパーソンが抗菌、抗ウイルス商品に関心がある」という。「アンリアレイジ」は、シキボウの抗ウイルス機能加工「フルテクト」をいち早く採用。サカナクションと協業したライブグッズやオンワード樫山との協業ブランド「アンエバー」のトレンチコートなどに同素材を使い、「想像以上の反響で、すぐに完売した」(森永邦彦デザイナー)。

 今回の取材では「抗ウイルス機能だけでは売れなくなってきた」という声が、前回1月と比べて多くなっていた点が大きな違いと感じた。様々な商材が登場し競合が激化、「一番のライバルは同じ繊維製品ではなくスプレー」と業種、アイテムの垣根を越えた競合だ。抗ウイルス、制菌だけでなく別の機能と複合した商材に仕上げたり、独自性を生かした差別化策など、戦略や商材を常に磨き続ける必要がある。



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