日本は静かに観戦しているようだが、上海は東京五輪で盛り上がっている。中国人選手の活躍がテレビやネットで取り上げられ、卓球など人気種目に限られるものの日本選手の情報も流れる。いつもは少ない日本の情報が増えて驚く。SNSでは日本びいきの友人が感動したと書いてくれる。萎縮したままでは、こうした感動の共有は生まれなかったと思うから、開催されて良かったと感じる。
一方、「ニューヨーク(NY)に約1カ月滞在して東京に帰ってきたばかり」と驚かせてくれたのが、DtoC(メーカー直販)ブランドを手がけるDSSRの本間英俊代表だ。オンラインで話すと、早速「本場米国でDtoCを研究してきた」と切り出した。日本と中国の行き来も大変な時期に、NYとは行動力・探求心に恐れ入る。
NY報告は彼のnoteを探して読んでもらえばよいが、「地下鉄は誰も乗れないほど危険。100メートルの移動でもタクシー」など滞在中の余談から、日米DtoCコンセプトのスケールの違い、販売価格まで充実の意見交換ができた。
ちなみに上海では服の価格は日本よりも高く、それで買われていることもあってか、DtoCを掲げたブランドは見つけられない。しかし、そろそろ日本発DtoCは羽を広げ、中国でそのコンセプトのスケールを問うて良いかもしれない。