オンライン活用がどんどん広がっている。ウェビナーとも言われるセミナーはかなり増えたし、「社内会議はオンラインが当たり前」の企業も多いのではないか。先日、100人以上が参加するオンライン店長会を見る機会があった。質疑応答も自然で、会議上の不便は感じられなかった。
これだけの人数でリアルに開催するのは大変だ。オンラインなら時間も費用も格段に抑えられる。リアルタイムに参加できなくても、空いた時間に動画と添付資料を見れば、会議内容は十分にわかる。主催側・参加側の双方にとって、オンラインのデメリットはないように思った。
味気ない気がしていたECも進化している。ライブコマースや動画配信とECの連動などは、リアルに近い買い物体験の提供手法として活用する企業が増えた。ECサイトの多くは、ブランド、アイテム、価格、ランキングで検索分類しているが、フリーワード検索のレベルが向上している。
あるECモール専業サイトで「ハデ」と入力すると、まさしく派手な服が多数ピックアップされた。一方で、いくつかの自社ECサイトでは「該当なし」か的外れな検索結果。しかし、いずれ精度は上がっていくだろう。オンラインの有効性が日々高まるなかで、リアルの価値とは何なのか。もう一度深掘りする必要があると感じている。