ファミリーマートは7月1日から、プラスチック製買い物袋(レジ袋)を有料化する。同日から施行されるレジ袋有料義務化制度に沿ったもの。セブン‐イレブン・ジャパン、ローソンを含むコンビニエンスストア大手3社で、有料化の意向を公表したのは初めてだ。
レジ袋有料化は既に食品スーパーなどで広がり、施行前に実施する企業もある。しかし、コンビニ業界は「レンジで温めた弁当を持ち帰る際などにレジ袋は必要で、お客にとって不便になる」ことなどを理由に、有料化に慎重だった。義務化の対象外である生分解性プラスチックなど環境配慮型素材を使用して、無料配布の継続を検討している企業もあるようだ。
ファミマの方針で注目すべきは、義務化の対象外のバイオマスプラスチックの配合率が法規定の25%以上を超える30%の袋に切り替えた上で、有料化する点だ。制度の目的である環境保全に積極的に取り組む姿勢を示したかったのだろう。ユニクロはプラスチック製袋を廃止したのに加え、1月から制度の対象外である紙袋を有料化した。
ファッション企業の多くが使用する厚さ50ミクロン以上のレジ袋は義務化の対象外だ。ただし、対象外でも有料化する企業が相次ぐなかで、「例外だから」と静観するわけにはいかない。消費者は企業の姿勢もしっかり見ている。