《めてみみ》中小企業にも…

2019/11/13 06:24 更新


 第2回「中国国際輸入博覧会」が閉幕した。博覧会には181カ国・地域の3800社が出展した。会期中に訪れたバイヤーは50万人、累計で91万人が訪れた。成約額は711億3000万ドル、前回比23%増だったという。会場を歩いてみると昨年以上に大手企業が顔を揃えた印象をもった。日本から大手の自動車メーカーや家電メーカー、総合商社も出展し大きなブースを構えていた。

 ファッションビジネス関連ではLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループ、ドルチェ&ガッバーナ、コーチなどの高級ブランドが数多く出展していた。中国市場ではネットだけでなくオフラインでも化粧品が売り上げを拡大しているため、化粧品メーカーの出展も昨年より目立った。

 ただ、日系の繊維企業は昨年より少なかった。昨年はジェトロ(日本貿易振興機構)などが組織したブースに多数の企業が出展した。今年は、そうしたブースが生活関連では出なかったからだ。単独企業で出展するには最低で4ブースが必要となる。これは中小企業にとって出展料が高額になり難しい。

 ある企業が、何社かとお金を出し合って出展したところ、「よく取れましたね」と団体関係者から言われたという。取りまとめを行う団体も負担が大きいと思うが、多くの企業が出展できるように来年は工夫してほしい。



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