健康に関する情報番組や雑誌の「1日たった3分で」につられて、いろいろ試そうと思うのだが行動に移せない。肩や首、膝、腰、内臓と悪いところだらけ。それぞれに3分ずつ費やしていたら、1日の大半が体操とストレッチで終わってしまう。たった3分でも、積み重なれば結構な負担だ。
世論調査などによると、消費税率の引き上げに際して実施される軽減税率制度への関心は高く、「外食店では店内で食べずに(8%の軽減税率が適用される)テイクアウトや宅配の利用を増やす」という消費者は多い。8%と10%の差に消費者はシビアだ。2%の差も積み重なれば大きな金額になる。
5%から8%に税率が引き上げられた14年、駆け込み需要もあったが、反動減はそれ以上に大きく、消費の低迷は長期にわたった。衣料品は価格の下落と需要の低迷から抜け出せず、いまだ停滞が続いている。前回の3%に比べて、今回はそれほど影響がないのではないかとの声もあるが、買うたびに2%上乗せされた消費税が徴収される。負担増の実感が積み重なれば、消費者は支出を絞る。
増税前の前倒し需要を呼び起こし、取り込もうという動きも出始めたが、問題は増税後。負担感以上の満足感、充足感が提供でき、わずかでもそれが積み上がっていけば、沈滞を押し返し、需要を喚起できるはず。