《めてみみ》犬派と猫派

2019/01/28 06:24 更新


 ペットフード協会によると、18年の全国の犬と猫の飼育頭数は犬890万頭、猫964万頭。猫が犬を逆転した17年から、犬は微減、猫は微増し、その差は70万頭あまりに開いた。

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 ほとんどの猫は1日、家の中にいても平気だが、犬は朝と夕方、散歩に行きたがる。犬を飼うには、高齢者世帯には体力的に負担が大きいし、2人ともフルタイムで働く夫婦には時間的余裕がない。1カ月当たりの平均支出額は犬1万円強に対し、猫は6000円ほど。猫が選ばれるのは効率的、経済的という理由からかもしれない。当分は猫優勢が続きそうだ。

 それ以上に感じるのは、犬好きのためのグッズと、猫好きのためのグッズの差。種類や扱い店舗数に大きな開きがある。昨年が戌(いぬ)年だったため犬グッズがやや盛り返したが、猫の優位は揺らいでいない。動物キャラクターのグッズメーカーによれば、猫好きは猫の種類をあまり問わないが、多くの犬好きは犬種ごとにひいきがあり、ある犬種のグッズには興味を持っても、別の犬種のグッズには関心を示さないという。

 犬種を絞ると当たり外れがあるし、何年かの周期で人気も移ろう。猫カフェはたくさんあるが、犬カフェが少ないのはそうした理由からなのだろう。大きな市場ではあるが、マーケットは犬種ごとに分散している。市場性も猫優勢が続きそうだ。



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