《めてみみ》今年のセール

2019/01/08 06:24 更新


 百貨店で冬のクリアランスセールが始まった。今年は初売りと同時スタートの店舗がほとんどで、来店客数が増えて順調な滑り出しだ。不振だったコートをはじめ、ショートブーツ、ネックウェア、手袋など防寒アイテムは、気温の低下に伴ってようやく上向いた。

 もっともセールは短期集中型の傾向がさらに強まり、すでに1月の第2週で落ち着いている。セール頼りの集客は限界にあり、「セールは単なるイベントの一つとなった」(大手百貨店)という。改めて本来の実需期に正価販売の期間を確保し、適時、適品、適価の品揃えで販売機会ロスをなくす重要性が浮き彫りになった。

 新年は年初と25日のプレミアムフライデーに合わせた期間の2段階に分けて需要を喚起する。日本アパレル・ファッション産業協会と日本百貨店協会が連携し、商品供給、イベントを通してセールを後押しする。端境期にセール品の確保はもちろん、一部で正価品を投入して新たな需要のヤマを作り、冬物の底上げに結び付ける狙いだ。

 セールの乱発は作り手、売り手が疲弊し、顧客満足につながらない。端境期であってもサイズ、色など欠品をなくして機会ロスを排除することが必要だ。実際の季節感とMDのズレを修正し、セール頼りでないMD、販売のサイクルを確立することが改めて問われている。


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