《めてみみ》地域の声を届ける

2018/08/16 06:20 更新


 東急線蒲田駅直結のSC、東急プラザ蒲田(東京都大田区)が今年11月の開業50周年を記念した「ラブカマタプロジェクト」を4月から開始した。

 地元の老舗商店や映画館などの関係者、専門学校の学生ら計100人が登場し、それぞれのメッセージを載せた計30種類のポスターを順次掲示している。メインイベントは11月に屋上で開くオリジナル短編映画の上映会。映画は「街を育む、世代を超えたつながり」をテーマに、一般公募した短編小説の大賞作品を映像化し、エキストラには地域の人たちが登場する。

 商業施設の周年企画は、特別価格を含めた記念商品の販売や購買金額に応じた特典サービスの提供などが通例。しかし、城間剛総支配人は「単純なアニバーサリーフェアだと、施設だけの取り組みにとどまる。50年間愛好していただいた地域の人たちが参加し、一緒になって作り上げる企画にしたかった」と強調する。その思いを込め、企画名に「プロジェクト」を付けた。

 城間総支配人は昨年4月に着任。50周年企画の立案にあたり、街を歩いて地域の人々とのネットワークを広げ、街への思いなどを聞いてきた。「地域の声をメディアとして伝え、サポートするのが今回の企画のスタンス」だ。地域密着型商業施設が地元客に支持され続けるために欠かせない理念でもある。




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