《めてみみ》浸透する日本食

2018/08/01 06:23 更新


  上海には多くの日本人が住んでいる。登録ベースで4万人程度。出張ベースの人なども含めれば、日本の小都市と同程度の日本人がいる。日本企業が集まり日本人が多く住む古北・虹橋地域には日本食をはじめ日本人向けの店舗が数多くあり、場所によっては「ここはどこ?」と思ってしまうことも。

 日本企業で働く中国人は、上海に住む日本人の数倍はいるはずだ。上海市内を歩いていると日本食の看板は本当に多い。上海市の人と話をしていたら「市内で最も多い外国料理の店は日本食」との説明を受けた。納得のできる話だ。

 日本食料理の店に入ると、日本人だけでなく多くの中国人でにぎわっている。上海では日本食が本当に定着しているのだと感じる瞬間だ。東京と同じとまではいかないが、様々な地方料理の店がある。これだけ日本食の店が増えてくると、日本人の料理長がいない店もある。日本へ留学した中国人が経営していたり、他の国の人が経営する日本食の店などもある。

 そのため、日本人の感覚からすると、少し変わった日本食に出くわすこともある。カリフォルニア巻のように中国発の日本料理が出てくる日も近いのかもしれない。こうした楽しい空想も両国の関係が良好だからこそできる。



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