先週は妻(三姉妹の長女)の父親を囲み、バーベキューパーティーを開いた。親族十数人が集まった。妻はサコッシュよりも少し大きくクラッチにもなるショルダーバッグをプレゼントした。かつて「父の日」ギフトの定番はネクタイだった。数年前まではポロシャツが圧倒的に強かったが、今は多様化している。
小売りの店頭でギフトコーナーを開設したり、トークショーなどイベントをしたりという客を楽しませる仕掛けも、少なくなってきた気がする。それでもメンズ業界にとって、春夏商戦の最大の販売チャンスであることに間違いはない。日本メンズファッション協会(MFU)でも毎年、各界からベストファーザーを選出・発表するなど市場の活性化に取り組んでいる。
モノからコトへ消費動向が変化し、衣料品や服飾雑貨を贈る比率が減少傾向にあるのも事実。アパレルメーカーなどは、せっかくギフト需要で来店客数が増える時期なので、自家需要を喚起する魅力ある商品開発に力を入れるところも目立つ。
今年、記者が小学3年生の息子からもらったのは、似顔絵だけ。下手なりに一生懸命描いてくれたことにジーンときてしまった。父の日に限らず、心に残るギフトを提案できれば、そのブランドや小売店への信頼も深まるはず。ファン作りのきっかけとしても大切にしてほしい。