《めてみみ》「適応」の先に

2018/06/08 06:00 更新


 「ローカライズ」や「適応化」と言われる取り組みが広がりそうだ。ルクア大阪を運営するJR西日本SC開発は16年度、業態開発室を立ち上げた。立地や顧客特性に見合った独自の業態の導入を進めるのが主な狙い。通常のテナントリーシング業務だけでは構築できない「開発」が必要との判断だ。

 4月1日にルクアイーレ地下2階にオープンした阪急オアシスの新業態「キッチン&マーケット」は、この開発室が手がけた案件。消費者ニーズに対する双方共通の仮説から、食品スーパーであり、フードコートやコンビニの食物販、レストランの機能も併せ持つ業態が生まれた。

 アパレルでも、出店立地や客層への適応化が課題だ。〝ブランド・イン・ブランド〟や新ラインを投入する婦人服のNBが出てきた。百貨店や郊外型SCといった販路の違いだけでなく、より詳細なマーケット分析による〝個店型MD〟への対応が狙いだ。

 強固なブランド価値の確立によって、全国一律のMDで勝負できるブランドもある。ただ、そうしたブランドでもカスタマイズ対応は増えている。効率化は常に経営に求められるものだが、地域客に支持されないマスMDとイコールなら、効率化以前の問題だ。店頭起点、顧客起点とは地域への適応化でもあるはず。そして、〝標準化〟に至る新たな種も生み出す。



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