中国では今年の11月11日「独身の日」も盛況のうちに終わった。その日の売上高がアリババは1682億元(約2兆円)、京東商城は1271億元(約1兆5000億円)だった。統計局が毎月発表する社会消費品小売総額を見ると9月の全国の商品売上高が2兆7552億元だった。2社の1日の取扱高が1カ月の10%を超えている。いかに盛り上がったかが分かる。
トップ50のうち、1位は家電の蘇寧易購。国際的なブランドでは5位ナイキ、6位ユニクロ、8位アディダスと3ブランドがトップ10に入った。アリババの販売個数は11・8億個。京東も7・35億個だったと発表した。
直前には中国郵政が特別体制で対応すると発表するなど、まさに一大イベントとなっている。月曜日の朝に知り合いから送られてきた写真を見て驚いた。通勤途中に近所の郵便局で撮ったと思われる写真には、郵便局に入りきらなくて外にあふれ出た小荷物の山が写っていた。
ネットと店舗の融合も進んでいる。ユニクロはネットと店舗の価格は同じにし、店舗への集客を狙った。近所の店舗へ行ってみると、開店当初はそれほどでもなかったが昼を過ぎた頃から大混雑に。老若男女を巻き込んだ、この大きなイベントを初めて経験した。中国の消費パワーに圧倒された一日だった。