静岡県磐田市のSC、ららぽーと磐田はレディスファッションで新たな販促を5月下旬から開始し、「好評」という。
人気スタイリスト、城長さくらさんが館内の各ショップからトレンドテーマに沿った商品をセレクトし、ブランドをミックスしたコーディネートを館内共用部のVMDスペースと販促媒体で提案。「これまでのVMDと比べ、お客の注目の高さがまるで違う。掲示した商品の売れ行きも上々で、コーディネート通りの商品を求めるお客も多い」という。
ファッションコーディネートを共用部などで提案する郊外SCは多いが、複数のショップの商品をミックスして提案するのは珍しい。小売業と異なり、テナントと不動産賃貸契約を結ぶSCでは「ブランドを超えた調整が難しい」からだ。
「インテリア・雑貨では『ニトリ』と『無印良品』を買い回るお客が多い。ファッションでもそうしたニーズを掘り起こしたかった」と同SC。コーディネートには「車社会の静岡西部ではスカートよりも動きやすいパンツが圧倒的に売れる」など地域特性に合わせた〝トレンド〟も盛り込んだ。これも「好評な理由」という。
「衣料品が売れない」と悩むSCは多い。しかし、ディベロッパーがテナントと連携しながら、工夫を凝らした仕掛けをしっかりすれば、売れるチャンスは広がる。