《24年春夏メンズトレンド⑤》ハイウエストワイドパンツ　コントラストが新鮮

　24年春夏メンズトレンドで、もっともわかりやすいアイテムの変化は、パンツのシルエットが大きく変わったことにある。春夏らしいハーフ丈やショート丈のパンツも増えているが、一方でハイウエストのワイドパンツが急増している。

（小笠原拓郎）

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　ここ数年の春夏シーズンでは、パンツのシルエットは着丈の変化が中心だった。ハーフパンツやショートパンツは、今シーズンももちろん有力アイテム。とりわけ、男性らしさの象徴ともいえるスーツスタイルで、ハーフパンツのスーツが増えている傾向もある。ジャケットと共地のややボリューム感のあるハーフ丈のシルエットが中心。

　それを上回る勢いになっているのは、ハイウエストのワイドパンツ。今回のパンツの最有力トレンドといえる。ハイウエストであるため、トップをタックインして着るとショートトップと長いボトムのコントラストが生まれる。ワイドシルエットで量感たっぷりの縦長のフォルムが特徴だ。

　ショートトップとハイウエストワイドパンツのコントラストを最も強くアピールしたのは、「ロエベ」。スパンコールのシャツにスパンコールのハイウエストワイドパンツを合わせたり、造形的なノースリーブトップにハイウエストのワイドなチノパンツを合わせたり。デニムパンツも同様だ。徹底的にこのシルエットにこだわった。