バッグを中心とするドイツの「MCM」は17年春夏、パンクをテーマに強いカラーやギラギラしたスタッズを使って40年前のブランド創業時の〝背反〟の精神を表現した。ちょうどセックス・ピストルズなどが台頭したころの創業の地であるミュンヘンの音楽シーンや、旧東ベルリン出身の歌手、ニーナ・ハーゲンのメイクがイメージソースになっている。
キーカラーはエレクトリックなピンクとグリーン。メタリックシルバーやオレンジ、黒と赤も鮮やかな色出しだ。ミラシリーズのトートバッグとリュックは、シルバーのボディー全面にゴールドのスタッズとパールを飾ったり、スパークのような形を描いたり。といっても、これまでのスタッズのシリーズなどと比べると、フェミニンに寄ったデザインだ。日本限定のリアルパイソンのタイプ、クラッチや長財布などもある。
このほか、モノグラムのヘリテージシリーズのハードケースをイメージしたバッグ、チェーンウォレット、ひし形の柄のショルダーバッグなどが新しい。ちょっとおかしな顔をしたウサギの〝パンクラビットチャーム〟もある。