松屋銀座本店は7階の呉服売り場で、7月1日から始まったレジ袋の有料化に伴い、エコバッグとして風呂敷をイチ押ししている。現在販売している商品の一部は数年前から出しているものもあるが、呉服屋が原点の松屋ならではの発想で、今回改めて販促を強化した。伝統的な生地から機能性に優れた商品まで約100種類を揃えている。
中でも注目は超撥水(はっすい)加工の風呂敷「ながれ」(税込み4290円)だ。バッグ状にすると、10リットルの水が運べるという。水をはじくため、雨の日の買い物も中身がこぼれても安心。
ジーンズメーカーが作るデニムの風呂敷もある。ヒップポケットやファスナーといった遊び心あるデザインで男性客を中心に人気を集めている。トートバッグ風、腰に巻いてウエストバッグ風とアレンジの幅があるのも魅力だ。ヒップポケットが二つ付いたタイプは大きいサイズ1万5950円、小1万3750円。
風呂敷のほかに、一緒に使えるバッグハンドルやリング(単体で550~2090円)も販売している。
同店は風呂敷の利点として、小さく畳めて持ち運びが楽なことや、ハンカチやスカーフにも使えること、簡単に洗えてすぐ乾くため衛生的な点を挙げ、訴求している。買い物かごにさっと敷けば、購入した商品を袋に入れ替える手間が省けるなどの利便性もある。
店頭では、エコバッグとしての使い方を知らずに来店した客に使用方法を伝えると、喜んで購入する例もあるという。