「まとふ」 8年間のコレクション集積した展覧会開催

2020/01/09 06:30 更新


 堀畑裕之と関口真希子がデザインする「まとふ」は、8年間のコレクションを集積した展覧会「日本の眼」を東京・南青山のスパイラルガーデンで開催している。22日まで。

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 05年にデビューして以来、和を切り口にしてきた。特にこの8年間、17章のコレクションでは、日本の眼というタイトルのもと、日本人が歴史の中で洗練させた美意識に着目してきた。それは、日常を切り取り、新鮮な目で見つめ、生活に発見と喜びを生み出すこと。淡く繊細な美しさから華やかで大胆な美しさまで、多彩な美をテーマにした服が展示されている。

 余白の美を表す「あはい(あわい)」では、絞り脱色ウールの長着を展示。紫のウール地を、無造作ににじむ脱色が引き立てる。「ほのか」をテーマにした長着は、ザクロ柄をラメ糸で織った生地で仕立てた。インスタレーションの小部屋のなかは、ろうそくのゆらめく明かりでかすかに照らされる。会場の中央を彩る「かざり」は、縁起の良いハレのイメージ。牡丹(ぼたん)柄の立体ジャカードの長着とともに、松岡勇樹氏が制作した巨大な老松が展示されている。わびさびとは対極にある鮮やかな装飾で会場を明るく彩った。

 作品を引き立てる空間演出を担当したのは、ランドスケープデザイナーの団塚栄喜氏。会場音楽は畑中正人氏が手掛けた。

「かざり」をテーマにした展示は華やかなイメージ


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