デンマークの二大トレードショーの一つ「レボルバー」がピッティ・イマージネ・ウオモに登場した。レボルバーが出展したセクション「スカンジナビアン・マニフェスト」に勢揃いしたのは、レボルバーが得意とする北欧ブランド。エコ先進都市コペンハーゲン発の、サステイナブル(持続可能)を意識しているブランドが多かった。
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その一つが14年にアーバン・アウトドアをテーマにスタートした「フォレスト」。17年秋冬コペンハーゲン・ファッション・ウィークの新人合同ショーでランウェーデビューした注目の若手だ。環境に配慮した服作りが特徴で、Tシャツもスウェットももちろんオーガニック。自然あふれる環境で育ったデザイナーたちにとって、思い出の魚であるパーチがトレードマークになっている。

「ル・ドゥ・トウキョウ」は、コペンハーゲン発のスウェーデン人デザイナーが手掛ける。「ダミール・ドマ」などで働いた後、自身のブランドをスタートした。今回で4シーズン目。オリジナルのチェック柄や手触りを重視したニットウェアなどテキスタイルが得意で、サステイナブル素材も積極的に取り入れている。

下着の「オーガニック・ベーシックス」は特にサステイナブルコンシャスで、その名の通りコットンはオーガニックを使っている。「シルバーテック」ラインではリサイクルナイロンを使用、シームレスなので生産時の無駄も少ない。再生銀を主成分にするポリジン(銀塩)が施されており防臭効果は抜群だ。4日着ても大丈夫だという。トランスペアランシー(透明性)にも力を入れていて、ブースではバーチャルリアリティーによる360度映像で生産工程を公開した。
(ライター・益井祐)