00年代前半、スカルのモチーフで一世を風靡(ふうび)した「マスターマインドジャパン」。素材や縫製などメイド・イン・ジャパンにこだわったブランドは、15周年を迎えた13年に活動を休止した。5年近く休んだ後に復活、現在は海外での存在感が高まる。熱狂時に味わった人間不信や疲弊する国内の作り場への懸念、何よりも大切な商品とブランドのマネジメントについてデザイナーの本間正章氏が語った。
(永松浩介)
熱狂と冷静
「ヨウジヤマモト」の販売員などを経た本間氏が97年にデビューさせた。
3年間は全く売れないブランドでしたが、あるきっかけでブレークし、7年ぐらいで一気に認知が上がりました。始めた頃は10年も続くとは思ってもいませんでしたけどね。専門に勉強したことがない自分がやってこられたのは、生地屋や工場、小売りの取引先、お客さんが支えてくれたからこそです。