《「マスターマインドジャパン」本間正章氏が語る、熱狂後のブランド経営術㊤》一緒に笑える売り先、見極める

2023/04/05 08:00 更新会員限定


熱狂を自ら冷まし冷静に

 00年代前半、スカルのモチーフで一世を風靡(ふうび)した「マスターマインドジャパン」。素材や縫製などメイド・イン・ジャパンにこだわったブランドは、15周年を迎えた13年に活動を休止した。5年近く休んだ後に復活、現在は海外での存在感が高まる。熱狂時に味わった人間不信や疲弊する国内の作り場への懸念、何よりも大切な商品とブランドのマネジメントについてデザイナーの本間正章氏が語った。

(永松浩介)

熱狂と冷静

 「ヨウジヤマモト」の販売員などを経た本間氏が97年にデビューさせた。

 3年間は全く売れないブランドでしたが、あるきっかけでブレークし、7年ぐらいで一気に認知が上がりました。始めた頃は10年も続くとは思ってもいませんでしたけどね。専門に勉強したことがない自分がやってこられたのは、生地屋や工場、小売りの取引先、お客さんが支えてくれたからこそです。

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