スタイリストの中山まりこが手掛ける「マディソンブルー」は、初のフロアショーで19年秋冬コレクションを披露した。会場は東京・神宮前の直営店。デザイナー自らの商品説明とともに、新作や定番アイテムを着たモデルが店内を歩いた。ブランド創業5年目を迎え、改めて一つひとつの商品に込めたこだわりを丁寧に伝えた。
「ポケットに手をつっこんだ時に、きれいな立ち姿になるジャケットを目指した」と説明したのは、定番の紺ブレ。ダブルブレストに金ボタンという至ってベーシックなデザインだが、通常は正面についているポケットの位置をできる限り脇にずらして、こだわりを形にした。
「バッグからペットボトルを出す姿があまり好きではないから、ポケットにペットボトルを入れても様になる形」というスタイリストならではの美意識も魅力になっている。トラディショナルな紺ブレをもっと多くの人に着てほしいという。
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昨年からスタートしたレザーのシリーズにも思いが詰まっている。ショーでは、黒レザーのロングサロペットにテーラードジャケットを合わせたり、フレアドレスにレザーのGジャンを重ねたり。武骨なワークアイテムを、エレガントに見える黒いレザーで仕立てることで、新しい大人のベーシックアイテムのバリエーションを増やした。
アウターのこだわりも楽しい。膝丈のゆったりコートは、Pコートのディテールを取り入れたベーシックなデザインで、体の大きさや男女関係なく、着る人の体に合わせて楽しめる。秋冬はゼブラやレパード柄のアイテムも充実。優雅なフレアを描くマキシコートは、カーキのレパード柄で華やかに仕上げた。
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