ルミネエストが新業態やリアル1号店を軸に春の新店好発進

2022/03/24 06:27 更新


アンディ・フリークス・ストアは館からの依頼で開発した

 ルミネがJR新宿駅東口で運営するルミネエストは、新業態やEC発ブランドのリアル1号店を軸に、春に新店9店を導入し、「出足が好調」(岩田明彦取締役店長)だ。今期(22年3月期)売上高は上期が厳しかったものの、「下期から本格的に復調」しており、改装効果と販促の強化で弾みを付ける。

 新店はメンズファッション中心の地上5階に古着の「デザートスノー」を2月11日、地下1階にインフルエンサーの谷川菜奈氏がディレクターを務めるEC発レディス「リーンモーメント」のリアル1号店を2月26日、地下2階にレディス・メンズのセレクトショップ「オリエンス・ジャーナル・スタンダード」の商業施設内1号店を3月3日、同階に「フリークス・ストア」の新業態「アンディ・フリークス・ストア」1号店を3月4日に導入するなどした。

 アンディ・フリークス・ストアはユニセックスカジュアルファッションで、セレクトしたアウトドアブランドも揃え、音楽や飲食など幅広い業種との協業コーナーもある。「館全体として都市型ライフスタイル提案を強化するため、館側から業態の開発を依頼した」という。売り上げは「非常に好調」。同フロアに近接するフリークス・ストアのレディス店や5階のメンズ店との「相乗効果も出ている」。このほか、リーンモーメントなどが好発進した。

 今期の売上高は2月までで、20年の約2カ月の全館休業期間との比較を含め前年同期比28.5%増で、19年同期比では37.6%減。下期は2月までで前年同期比16.1%増、19年同期比で24.7%減に回復した。地下1階で実施した「マウジー」「アングリット」「エイミーイストワール」などの拡大を軸にした大型改装とSNSを活用した来店促進策などの成果があった。新型コロナの感染予防策を取りながらブランドのディレクターやインフルエンサーの来店イベントも行い、売り上げにつなげた。

 全館イベントも積極化している。3月14日に映画「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」との協業販促を開始、4月24日まで実施する。映画の装飾やメインキャストの衣装を展示するほか、関連グッズの期間限定店の開設や、館内のファッション・雑貨11店での関連商品の販売などを行う。



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