ルミネ新宿は「ソーシャルグッド」をコンセプトとし、サンプル品やB品などを販売する企画「ラッキーマルシェ」を7月11日から実施し、好評だ。ルミネ1の2階期間限定店スペース「ギャラリー1」で7月11~21日に実施したファッション計4店の催事販売の売り上げは、月坪(3.3平方メートル)換算で同スペースの23年度の平均月坪売上高に対して約2.6倍となった。各店での店頭販売も好調だ。
(有井学)
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同企画は全館セールに合わせて実施。「セール以外の新しい購買動機を作ると同時に、サンプル品やアウトレット品など品質に問題がないにもかかわらず、普段は店頭に置けない製品の販売機会を作り、ソーシャルグッドにつなげる」(秋山未来ルミネ新宿店営業部マーケティンググループフロアマスター)目的で企画した。
1回目は冬のセールの最終3日間にあたる今年1月6~8日に実施。2回目の今回は、ギャラリー1のほか各ショップで、7月11~17日の夏のセール以降にも期間を延ばして7月31日までとし、「商品がなくなり次第、終了する」。
参加ショップ数は前回の24店から49店に増え、そのうち衣料品店は前回の7店から28店に拡大した。
衣料品以外ではコスメのほか、箱やパッケージが破損した食品などを販売している。商品は定価の5割~7割引きで販売している。
ギャラリー1での催事販売は7月11~14日に「ユナイテッドアローズ」「アーバンリサーチ」、7月15~21日に「デミルクス・ビームス」「マッキントッシュフィロソフィー」が実施。タペストリーに再生素材、什器に廃材を使うなど環境に配慮した店装にした。
「客層は幅広く、割引率がセール品と比べても大きいため、まとめ買いが多い」という。実需に対応した夏物が大半だが、マッキントッシュフィロソフィーはアウターも売れている。店頭販売では、「セール品を見に来たお客が対象品とプロパー品を同時に買うケースも目立つ」という。「今後も定例企画として継続し、参加店もさらに増やしたい」としている。