ルミネ新宿は、東京ファッションデザイナー協議会(CFD)との協業による初の期間限定店をルミネ2の2階に4月14日まで開設している。新進・若手を中心としたCFDの会員デザイナーブランドの春夏物を販売、一部ブランドでは秋冬物の受注を行う。「コロナ禍でファッションが大きなダメージを受け、お客のニーズと買い方も変化する中で、日本のデザイナーとファッションを元気にしたい」(草薙恵美子ルミネ常務ルミネ新宿店長)という。
レディス「サユリタネイ」「リツ」、レディス・メンズ「ジュンオカモト」など10ブランドが出店している。期間限定店の出店経験があるブランドを除き、全てルミネ(ニュウマン含む)初出店。デザイナー自身が基本的に店頭で接客する。「お客の反応と売り上げ状況などを見て、期間限定店の継続や常設店としての取引も視野に入れる」という。
「ファッションの楽しみを提供する」ため、4月13、14日にはスタイリストによるトークショーや、メイクアップアーティストとフォトグラファーによる写真撮影会を開く。
CFDは「デザイナーの営業支援を強化する」(久保雅裕代表理事・議長)施策の一環として、昨年に期間限定店開設を促進する「ポップアップ部会」を新設した。今回の出店はその具体的な取り組みの第1弾で、複数のブランドを集めて本格的な期間限定店を開設するのは初めて。昨年にCFDの賛助会員となったルミネとCFDのデザイナー支援に対する考えが一致し、今回の企画に至った。
CFDでは「2、3ブランドでの出店も含めて、今後も期間限定店を開設していく」方針。ルミネ新宿も「今回の企画で、デザイナーの反応や考えなどを聞いた上で、今後のデザイナー支援策に取り組む」考えだ。リツのデザイナー兼ディレクターの堀江りつ氏は「店頭での接客を通じて、いろいろな人たちと話したい」としている。