ルイ・ヴィトン メンズコレクションADにファレル・ウィリアムス

2023/02/15 11:01 更新


 「ルイ・ヴィトン」(LV)は2月14日、メンズコレクションのアーティスティックディレクター(AD)に、ファレル・ウィリアムスを任命した。21年11月に死去したヴァージル・アブローさんの後任。ファレルは直ちに就任し、6月のパリ・ファッションウィークメンズで披露する初コレクションに取りかかる。

 ファレルは、LVにとってヴァージルさんに次ぐ2人目のアフリカ系米国人ADとなる。1日付でLVの会長兼CEO(最高経営責任者)に就任したピエトロ・ベッカーリ氏は声明で、「LVと04年、08年に協業してくれたファレルをADとして迎えることができ、うれしく思う。彼のファッションを超えたクリエイティビティーなビジョンは、LVをとてもエキサイティングな新しい章へと導くに違いない」と期待を表明した。

 ファレルは音楽プロデューサー、ミュージシャンとして知られるだけでなく、ラグジュアリーメゾンや現代アーティストとの協業、また企業家としてウェルネスブランド「ヒューマンレース」やNIGOとストリートファッションブランドを立ち上げるなど、境界線を越えた活動は彼の友人だったヴァージルの次元と親和性がある。ファレルが初めて挑むフルコレクションをラグジュアリービジネスで軌道に乗せられるのか注目される。

(パリ=松井孝予通信員)



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