ロンドン・メンズブランド21年春夏コレクション カーキとブルーのコンフォートカジュアル

2020/08/14 06:26 更新


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 6月中旬のロンドン・ファッションウィークでは新作を見せなかったメンズデザイナーが、7月後半になって21年春夏コレクションを独自にデジタルで発表した。

(ロンドン=若月美奈通信員)

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 「カシミ」は創業デザイナーのハリド・アル・カシミの急死により、クリエイションを引き継いだ双子のフール・アル・カシミによる初めてのコレクション。アーバンノマドをベースにしながらも、最近はよりラグジュアリーで都会的な印象を放っていたが、再びアラブ首長国連邦出身というオリジンを前面に出した。

 映像はアラビア語のタイトルで始まり、アラブ在住のヒップホップアーティストによるアラビア語と英語の語りが交互に流され、オフホワイトからサンド、ブラウン、カーキ、ブルーのリラックススタイルが登場する。キーとなっているのはアラブの遊牧民ベドウィンの伝統的な手織物で、カーペットなどに使われる幾何学柄やストライプの織地をブルゾンやパンツに採用した。帯状にしてフーディーの胸や袖にも走らせる。

 しゃきっとしたシャツをドローストリングパンツのウエストにタックインしたセットアップなど、ルームウェアのようなスタイルも多い。ジャケットもシャツカラーやオーバーサイズのボックスシルエット。フリンジが直線的なシルエットの服に動きを出し、背中にフリンジでアラビア文字を飾ったブルゾンもある。

 男性のハリドから女性のフールへのバトンタッチということもありレディスも本格的にスタートした。ワンピースやロングスカートを揃えながらも、双子のデザイナーというもう一つのオリジンをアピールするメンズと一体化した世界観を放っている。

カシミ

 「フェン・チェン・ワン」はミラノ・デジタル・ファッション・ウィークのインターナショナル・ファッション・ハブ・マーケットに参加しての新作発表となった。瞑想(めいそう)を主軸に、時間の流れや自然界に着目した新作はブルー、グリーン、カーキを基調に、異なるアイテムのドッキングによるハイブリッドな服を物静かにデザインした。Gジャンやテーラードジャケット、開襟シャツ、ベルテッドコートといった定番アイテムを自在に組み合わせる。膝丈コートの左右は異なる色やデザインで、むら染めのGジャンの左腕には襟がつき、カーキのテーラードジャケットとベールブルーのGジャンがパズルのように組み合わされて一着になる。

 6月のロンドン・ファッションウィークでは、多くのデザイナーがすぐに販売するカプセルコレクションとしてデッドストック素材を使った色柄鮮やかなハイブリッドウェアを出した。その後パリやミラノで発表された来春の新作では、その反動かクリーンなスタイルが気になった。ワンのコレクションはその架け橋のような時の流れを感じさせる。

フェン・チェン・ワン

 「ニコラス・デイリー」から届いたルックブック写真は、畳の上で黒人モデルが空手のポーズをとっている。モデルはこの夏東京五輪に出場するはずだった英国初の空手世界チャンピオンのジョーダン・トーマスだ。といっても、音楽から派生したクリエイションで独自の世界を描くデイリーの今シーズンのタイトル「ステッピング・レーザー」は、レゲエアーティストのピーター・トッシュが1977年にリリースしたシングルの曲名。

 新作は、黒帯を保持する空手好きのトッシュへのオマージュで、道着の要素を取り入れた彼のステージ衣装や伝統的な道着のディテール、日本の手染めによるタイダイなど和の要素が盛り込まれた。そこに立体ポケットがついたジャケットなどユーティリティーが加わる。開襟シャツにノーカラージャケット、太めのパンツ、ひもで裾をしばったショートパンツをキーアイテムにしたコレクションは、いつになく色を抑えてカーキとブルーでまとめられている。

ニコラス・デイリー

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