パリ国際ランジェリー展とタグウォークが共同で行ったファッションにおけるランジェリーの初の調査結果が、1月18~20日に開かれた同展で発表された。タグウォークは、世界のランウェー写真をテーマ、カラー、スタイルごとに分類・提供するサービスを展開するファッション専用の検索エンジン。今回の調査では、2億件以上のデータを分析し、ランジェリーがランウェーで際立ち、ファッションのマストアイテムになっていることを示した。
世界の主要なファッション都市で発表された25年秋冬コレクションでは、ランジェリーに触発された大胆な美学が採用されている。「ボディーの露出」というキーワードは229%増加し、「透け感」は24%増加するなど、肌を見せるスタイルが顕著なトレンドとなっている。
また、「見えるランジェリー」がキーとなり(19%増)、繊細なレース(45%増)、透ける素材、さらにはブラジャーやショーツが微妙に、あるいは大胆に露出されることで、スタイルに新たな定義を形成している。これにより、次のシーズンにはランジェリーがさらにその可能性を広げていくことが予測される。
調査では、消費者やデザイナーたちが新しいコードを取り入れ、ボディーストッキングとスーツを組み合わせたハイブリッドなコーディネートなどを通じて、新しい女性像を創出していると指摘している。また、ネイキッドドレスやベアリーゼア、オンブラ(見せブラ)といったスタイルがランウェーで披露され、大胆さと快適さを融合した官能美が登場している。これらのスタイルは、新しいカッティングや透け感の遊びを通じて、さらなる進化を遂げている。
(パリ=松井孝予通信員)