LINE ファッション卸に参入

2015/05/21 05:58 更新


 スマートフォンアプリ「LINE」(ライン)を運営するLINE(東京、出澤剛社長)は今夏、ファッション事業を開始する。国内外のファッション・ライフスタイルブランドを発掘し、卸売りする100%子会社ボンサイガレージ(東京、首藤伸治代表)を設立。ボンサイガレージが、新進ブランドと販売契約を結び、今夏にLINE内に新設するBtoB(企業間取引)サイト「ラインコレクション」を通じて卸売りする。当初は30ブランドを扱い、毎月10ブランド程度増やす。7月20日まで東京・ラフォーレ原宿で、ラインコレクションの期間限定店も開設している。

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 LINEは、無料通話・無料メールのスマートフォンアプリ。EC(電子商取引)モール「LINEモール」やギフト品販売サイト「LINEギフト」なども提供している。今夏に新たにスタートするのがファッションの小売店向け卸売りサイト「ラインコレクション」だ。

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 ファッション業界のバイヤー経験者などを集めて、ファッション事業会社ボンサイガレージを昨年に発足させた。首藤代表は、「優れた商品力やアイデアがあるのに、世の中に知られていないブランドやデザイナーがまだまだたくさんいる。それらと消費者との出会いを生み出すには、自ら発掘して一緒に市場に広げていく卸売り機能も必要」と話す。

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 ボンサイガレージの社員が世界中から有望なブランドを探し出し、日本での独占販売契約を結んでブランドをラインコレクションで扱う。

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 今夏は、英デザイナーブランド「ブランク」、オランダの下着ブランド「ラブ・ストーリーズ」、アクセサリーの米「バイ・フィリップ」、バッグ・小物の「ポンチ」、セレブの着用で話題のタトゥーシール「トライブ・タッツ」、サンダルの米「シャワーフロップ」など海外のファッション雑貨とデザイナーブランドを揃えた。

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 まずはインポートブランド中心だが、「今後は日本ブランドも対象とする。グラフィックデザイナーなどアーティストのプロダクトも扱いたい」と話す。

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 ネットを使った卸売りの仕組みはこうだ。まず、ウェブサイト「ラインコレクション」にバイヤーがアクセスし取引を申請する。「実店舗を持っていること」などを条件に審査を経て、取引先登録されると、仕入れができる。サイト上にブランドや商品情報がすべて掲載されており、サイト上で発注書に記入すると、ブランド本国からボンサイガレージを経由して納品される。サイトの運営や決済などはLINEのノウハウと人員を活用する。



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