リーバイ・ストラウスジャパンは5日、グーグルの「ジャカード」テクノロジーを搭載したスマートジャケット「リーバイス・トラッカージャケット・ウィズ・ジャカード・バイ・グーグル」を発売した。
協業による商品開発・発売は、17年以来の2度目だが、日本での販売は初。「リーバイス・ストア」全店とオンラインストア、「ビームス」の一部店舗で取り扱っている。税込み2万7500円。ジャケットの袖口を擦ったり、たたいたりすることで、スマートフォンの様々な機能を操作できる。
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15年に米リーバイ・ストラウスは、米グーグルのウェアラブル・テクノロジー開発プロジェクト「プロジェクトジ・ジャカード」初の公式パートナーとなった。
同プロジェクトは、グーグルの先進技術開発部門のATAP(アドバンスド・テクノロジー・アンド・プロジェクトグループ)が推進するもので、洋服など毎日接する身近なものにプラットフォームとしてのコネクティビティーとインタラクティビティーを融合する。

このほど発売した商品は、一見普通のGジャンだが、左袖口には、導電糸が織り込まれているほか、板状のガムよりも小さいブルートゥースの電波を発するタグを差し込むことができる。自身のスマートフォンとペアリングすれば、左袖口に触れるだけで、道案内やカメラの起動・撮影、電話の応答、音楽の再生・停止、天気・交通情報へのアクセスなどが可能だ。
専用のアプリを通じて、左袖口を内側に擦る、外側に擦る、2回たたく、覆うの四つの動作に応じて起動する機能を自由にカスタマイズできる。アプリは今後アップデートし、機能や動作の数を増やしていく予定。

3日に都内で行われたイベントで、米リーバイ・ストラウスのポール・デリンジャー副社長兼グローバル・プロダクト・イノベーション担当は、「協業はスマートウェアに興味があったわけではない。我々は炭鉱労働者の作業着をより良く改良し続けてきた。人々の生活をより快適にするという意識からプロジェクトに至った。スマートフォンに束縛された手や目線を解放したかった」と話した。
