革靴と皮革製品ブランドの「エンダースキーマ」を運営するライコスは、製品の循環を促すプラットフォーム「サーキュレーション」の実店舗を東京・恵比寿に開設した。エンダースキーマのサイトで一部のサービスを昨年9月に開始、リペアやカスタム、リセールなどを通じて、持続可能な消費を後押しする。
今ある物を直して使い続ける考え方から、店舗はガレージだった半地下の物件を改装した。修理歴7年の職人が常駐し、ほぼ全ての作業を行う。靴のリペアはブランドを問わない。革靴だけでなく、スニーカーの擦り減ったゴム底を再成形したり、破れた布のライナーを革に付け替えたりと様々な再生方法を提案する。一般的なリペアの税込み価格は、リフトの交換4400円から、ハーフラバーの交換5500円からなど。バッグや革小物も修理する。店では、ビンテージのバンダナを裂いてモカ縫いしたローファーなど、オンラインで扱っていた革靴のカスタムプロダクトを揃えて販売する。
新たなサービスとして、リセールを開始した。手始めに、社員の私物を中心にメンテナンスして揃えた。ヌメ革の靴を作り続けてきたブランドらしい価値基準を設け、経年変化に応じてパティーナ、エイジング、ミント、評価なしの4段階で価格付けする。新品に近い状態で色が美しく変化したパティーナは、新品以上の価格で販売している。