24年春夏のレディス帽子は、バケットやクロッシェ、キャップ、春夏らしいストローハットやカンカン帽など、多様なタイプが揃う。各社ともオリジナルを強化し、差別化策を強めている。23年は外出機会の増加で帽子は好調だった。24年春夏への期待も高い。
(古川伸広)
ムーンバットはオリジナル「グラヴェール」をリブランディングする。「大人のモダンベーシック」をコンセプトにカジュアル過ぎないスタイルを提案し、夏の天然帽子のバリエーションを広げる。ブレードのストローハットやバケットなどは、細幅や太幅のグログランテープをリボンのように巻いてアクセントにした。ブルーやグレー、茶、白など色も豊富だ。税抜き1万2000~1万5000円。
オーロラのオリジナル「ビューランス」は「理想郷へ向かって」がテーマ。帽子は、地図柄の布帛バケットハットを提案する。ブルー、オレンジ、レモン、グリーンの明るい色の柄物を揃え、カーキやブラックなど無地とのリバーシブル仕様にし、気分やシーンで選べる楽しさがある。UV(紫外線)カット加工で手洗可能。1万1000円。天然素材はラフィアのブレードハットを加えるなど、バリエーションを広げた。
水野ミリナーは新ブランド「B.ポッピング」を立ち上げる。「ボーイッシュポップ」をコンセプトに、はじける気分でかぶれるユニセックススタイルを提案する。刺繍でペンキペイントを表現し、キャップ(9000円)はベージュ、イエロー、ネイビーの色でハッピーなムードを演出する。バケット(9500円)はリバーシブルでオフホワイト、ベージュ、オレンジ、ネイビー。
林八百吉は国産のオリジナルブランド「ハティー」で、リラックス感をテーマにしたハットやベレー、クロッシェを揃える。柔らかく有機的な印象のオリジナル柄のほか、垂らしても結んでも可愛いひも付きなど、自由にかぶれる気軽さやリラックス感を重視した。曲線を有機的に描いたオリジナル柄ハットはピーチ、ミントなどの春夏らしい3色。1万3000円(参考価格)。ラフィアのハットはつば先をフリンジにし、顔の左右にはリボンを垂らして、若い層に訴求できるトレンド感を演出する。リボンは垂らしたままでも、後ろで結んでも良い。ナチュラル、カーキ、ブラック。1万6000円。