岡山県織物染色工業協同組合 「倉敷染」をジョンブルに

2019/03/08 06:25 更新


 岡山県織物染色工業協同組合(岡山市、難波眞理事長)は7日、加工の安心・安全を保証する「倉敷染」で、アパレル製品における認定1号を発表した。ジーンズカジュアルメーカー、ジョンブル(岡山県倉敷市)の製品染めレディスの19年春向け綿ジャケットで、今後も国内製造業への提案を強める。

 倉敷染は、同組合企業である6社が18年秋に立ち上げた。グローバルSPA(製造小売業)などが加盟する国際団体「ZDHC」と同様の安全性基準を採用し、ニッセンケン品質評価センターが検査を担当している。有害物質の規制など世界的に環境に対する意識が高まる中、国内においても対応を進めるべきととらえ、産地としていち早く推進委員会を設けて作業を進めて来た。認定ロゴやラベルも用意している。

 初の認定アパレル製品を作ったジョンブルは、初回生産700枚と比較的生産計画の多い品番に採用し、3月から直営店や卸販売先で販売する。4色展開で1万7000円。直営店で接客する中で、客の反応を見ながら、自社の環境に対する取り組みなども伝える。

 同組合には児島を中心とした岡山県の染色加工業6社が加盟。倉敷染については、「次シーズンから採用したい」「生地で採用して提案したい」など取引先の声が広がりつつある段階だ。「様々な産地団体への協力も呼び掛け、目的に共感してくれる輪が少しずつ広がっている状況」という。

倉敷染を製品染めで採用した「ジョンブル」のレディスジャケット


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