クラボウ代表取締役社長 西垣伸二さん 高収益化へ加速していきたい

2024/09/13 12:00 更新有料会員限定


西垣伸二さん

 「長期ビジョン2030」に向けた第2ステージとなる中期経営計画「プログレス24」を遂行中のクラボウ。中計2年目の前期(24年3月期)は化成品事業、環境メカトロニクス事業がけん引し、過去最高益を更新。最終年度の今期は、予想通り進捗(しんちょく)すれば利益計画を達成する見通し。6月末に社長に就いた西垣氏は、化成品事業の高機能樹脂製品ビジネスを成長させてきた立役者だ。一方、収益性の低さが課題だった繊維事業は、独自技術に基づく商品開発がようやく実り始め、今期は好スタートを切った。「メーカーとして独自の立ち位置を築いている」とし、収益力の向上へ可能性を感じている。

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夢を語り、挑戦できる会社

 ――新社長としての抱負は。

 抱負は3点。一つ目は事業の拡大、収益の拡大にこだわっていきたい。まずは現中計の達成、そして長期ビジョン2030の達成に向けた取り組みを強化すること。長期ビジョンで掲げた〝ROE(自己資本利益率)8%以上〟は次期中計(25~27年度)に前倒しで達成したいと考えています。

 繊維や化成品の軟質ウレタンといった低収益事業が利益貢献できるように改革していくことが重要です。その上で半導体やロボット関連、バイオメディカル、フィルムなど注力事業の拡大と高収益化を加速したい。

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