クラボウは作業者の暑熱リスクと体調管理を目的に開発したシステム「スマートフィット・フォー・ワーク」で、利便性を高める工夫を凝らしユーザーを増やしている。建設業と製造業の作業現場で、約70社まで導入が広がった。昨年7月、センシング用のスマートウォッチ型デバイスを発売したところ、従来のデバイスよりも手軽さが好評で引き合いが増えた。今年は暑さが本格化する夏前の5月までに出荷体制を整え、需要に応えている。
(小堀真嗣)
【関連記事】ウェアラブルのミツフジ 技術生かすサービス続々 健康ポイントや熱中症補償
スマートウォッチ型デバイスはSIMを搭載。既存のデバイスは、取得データを無線通信で作業者や管理者のスマートフォンに送るか、スマホの代わりに作業現場に設置した通信用の中継器を通じて管理者へ送る仕組みだ。ただし、「製造現場の中にはスマホの持ち込みが禁止されている場合や、建設現場では作業場所が変わるたびに中継器を移設する必要がある」という。