ECで成長する韓国ファッション㊦ Z世代取り込み次の成長へ

2020/01/13 06:28 更新


Medium %ef%bc%a7%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b1%e3%83%83%e3%83%88%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88

 韓国ファッションの海外進出が活発なのは、行政・民間で連携した輸出支援策もある。公益団体の韓国中小企業庁は中小企業法の条件を満たした企業に、輸出のマーケティング費用約4000億円を支援している。

【関連記事】ECで成長する韓国ファッション㊥ スピードとイメージ重視

◇支援あっての結果

 同庁の支援ビジネスのうちオンライン輸出支援は、他国・地域でのECサイト・モールの設立、共同物流までをサポートする。共同物流は19年からの新規事業で、直接的な資金援助でなく、物流大手やECモールなどプラットフォーム企業の協力を得て、経営圧迫につながる物流コストを和らげている。「韓国企業も他国にECで出てもすぐ売れたりしない。マーケティングコストや商品登録・運用を支援して輸出が進む」とはチョ・スンミングローバルEビジネス部シニアマネジャー。EC出店する国は、中国、日本、米国の順で多い。アイテム順はファッション、化粧品、電子機器。日本はファッション、化粧品が2大品目だ。18年輸出額は7~8%減だったが、ここ10年間、成長傾向で、今後は20%以上の伸びを予測している。

韓国ファッション輸出支援を説明する中小企業庁のスンミングローバルEビジネス部シニアマネジャー

 EC全体の成長率が20%を超える韓国で今、注目されるのがジェネレーションZの取り込みだ。質の高いブランド商材を増やし、スマートフォン端末からの使い勝手を高め、若い世代を獲得してきたが、今後はファッション消費意欲の高い10~20代をユーザーにすることがプラットフォームに重要とみる。

 韓国最大のECプラットフォームのイーベイコリアは「Gマーケット」「オークション」「G9」を運営し、人口の61%に当たる3100万人がサービス会員だ。取扱高は約1兆4000億円。Gマーケットの月間訪問者数は2000万人になる。

 ファッション・ビューティー分野は10年前、東大門市場のノンブランドが中心だったが、徐々に品質を求める傾向が強まり、百貨店と提携したブランド販売率が増えた。その販売比率は3割から5割へと高まり、3サイト合計のファッション関連商品の取扱高は3500億円。「5年前、百貨店ブランドはECモール出店を嫌がったが、実店舗の成長率がゼロに対してECは20%超。皆が認識を変えた」とホワン・ジウンファッション&レジャーグループ長は話す。

イーベイコリアのジウンファッション&レジャーグループ長(右)

◇注目のバーティカル

 30~40代のニーズに応えて成長したが、今後は10~20代の獲得へ「ファッションバーティカル(垂直的)サイトとの連携」を強める。ファッション情報を深掘りした「ムシンサ」「スタイルシェア」などが急伸中のためだ。ファッションに注力するサイトへとイメージを変え、商品画像を縦長にし、簡単検索のルート作りもするという。

 日本では厳しいとされるファッションコンテンツが、韓国では未来への投資対象だ。

「Gマーケット」は正方形に近い画像を長方形に変更する

(繊研新聞本紙19年12月18日付)


Bnr counter agreement
Bnr denshiban

この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事

Btn gotop