コナカ サマンサタバサを連結子会社化

2020/05/02 10:38 更新


 コナカは5月1日、連結子会社のフィットハウス(吉田直人社長)と持分法適用関連会社のサマンサタバサジャパンリミテッド(門田剛社長)を合併すると発表した。サマンサタバサを存続会社とし、フィットハウスを吸収合併する。合併は両社の株主総会を経て、7月1日となる予定だ。合併比率はサマンサタバサの1に対してフィットハウス1.4。

 合併の目的は、両社の経営課題を早期に解決するとともに、サマンサタバサを連結子会社にすることで、コナカグループのファッション事業の競争力を強化し、経営資源を効率化するため。コナカは19年9月にサマンサタバサと資本業務提携し、出店での連携やサマンサタバサからの商品供給、人材交流などを進めてきた。しかし、消費増税や新型コロナウイルスの感染拡大で経営環境の先行きが不透明になり、さらなる連携強化が喫緊の課題となっていた。一方、フィットハウスは東海地方を中心に靴、バッグ、服飾雑貨のセレクトショップを展開しているが、消費者の低価格志向により、海外ブランド中心の高価格品販売から製造小売業へのビジネスモデルの転換が課題となっていた。

 両社は企業体質やファッション路線が異なり、効果的な事業連携をどのように進めていくかが課題となる。

 サマンサタバサの20年2月期の業績は売上高235億5000万円、営業損失11億8400万円、経常損失12億2500万円、当期純損失23億8400万円で、現在のコナカの持ち株比率は31.29%。フィットハウスの19年8月期の業績は売上高148億4400万円、営業利益2億900万円、経常利益2億4100万円、当期純利益6000万円で、コナカの持ち株比率は91.19%。合併により、サマンサタバサのコナカの持ち株比率は59.09%となり、連結子会社となる。サマンサタバサの寺田和正ファウンダーの持ち株比率は31.29%から16.78%に下がる。



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