コメ兵 スニーカー特化のリセールショップが好調 阪急メンズ東京に昨春出店

2023/07/05 11:30 更新


950点のスニーカーを扱う「スニーカーマーケット・バイ・コメ兵」

 コメ兵が手掛けるコンセプトショップ「スニーカーマーケット・バイ・コメ兵」は、オープン2年目を迎え、5月単月の売り上げが前年の1.7倍と好調に推移している。扱うのは全てユーズドのスニーカー。顧客との接点づくりを軸に、希少な高価格帯の商品から、初心者でも楽しめる手頃な商品まで揃えることで、国内で幅広い客層をつかんでいる。著名人による動画発信や、増えるインバウンド(訪日外国人)が成長を後押ししている。

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 同店は阪急メンズ東京の8階「ギンザスニーカーヒルズ」の一角に、22年3月にスニーカーに特化した店舗としてオープンした。ブランド品販売の認知が高い同社だが、取り扱い商品としてファッションの認知も強化したいと感じていたところ、同館から声がかかり、出店につながった。扱う商品は「ナイキ」「ニューバランス」などで、価格帯は1万円前後から50万円。希少性の高い「ハイネケン」との協業商品などでマニアの心もつかんでいる。

 オープンから1年がたち、スニーカーマニアのほか、90年代のスニーカーブームを経験した層も訪れている。昨年8月には著名人やインフルエンサーがスニーカーヒルズを訪れ、動画サイトで発信したことでさらに認知が加速した。ファミリーやカップルなど、10歳未満の子供から70歳まで老若男女の幅広い客層が訪れ、手頃に良い状態の靴を買えると好評だ。

 顧客が増えると同時に、コメ兵が扱うアイテムとして認知も広まり、都心の買い取り専門店を中心にスニーカーの買い取りが「想像以上に増えている」。扱う商品数は開店時の2倍の950まで増え、当初メンズしか取り扱っていなかったが、レディス、キッズも充実した。

 また、好調の大きな要因となっているのがインバウンドだ。銀座・有楽町エリアという好立地に加え、円安の影響で多くの外国人が訪れる。「海外にもリセールショップはあるものの、スニーカーに特化したリセールショップはまだ少ない」と引き合いが強いという。

 今後はスニーカーマニアはもちろんのこと、より幅広い層に定価より安く、きれいな状態のものが買えることを知ってもらい、裾野を広げていきたいとしている。



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