小松マテーレは11月1日、東京・南青山にショールームを開設した。オリジナル素材や、工場で発生する端材で作るアップサイクルブランド「マテモノ」を展示し、商談の場として活用する。ショールームは、立地を生かしたマーケティング、商品開発に加えブランドの発信力を高める。
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2階には約300種類の定番素材や各事業部の素材、初めてプルミエール・ヴィジョンに出展した際のサンプルなどを展示する。製品になった時の風合いをイメージしやすいように、製品も置いている。展示品は随時入れ替え、「アイデアに困った際の助けやひらめきになれば」としている。
ファッションに限らずスポーツやユニフォームなどの取引先に向けても発信。幅広いニーズに対応し、国内外市場での競争力を強化する。また営業本部内にグローバルマーケティングチームを設立。ショールームの運営を支えるとともに、顧客の感覚に寄り添った高機能・高感性素材の企画や開発に取り組み、新たな販路の開拓に挑む。
1階には商品企画の担当者が常駐し、マテモノの製品を展示している。在庫やレジはなく、商品のQRコードを読み取りECサイトで購入する。
一番人気という芝生の養生シートを使った「すけるシリーズ」や遮光カーテンの生地を使った「ひかるシリーズ」などを揃えた。カラフルな製品が映えるように白を基調とした内装に仕上げた。