「コーティー」 米沢産地の技術を生かしたエレガンス

2020/05/27 14:58 更新


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 20年秋冬デビューの「コーティー」は、デザイナーの糀泰佑が、山形県米沢市の生産者と組んで作り上げるテーラードスタイルのワードローブだ。最高品質の婦人服地を作る力など「産地の歴史や伝統の技術を生かして新しい形を作り、未来へとつなぐ」持続可能な物作りで、エレガンスを感じさせるクリエイションに力を注ぐ。

 生地の生産から染色加工、縫製仕上げまで、工場に赴いて意志疎通しながら、米沢市内で一貫生産する。天然由来の環境負荷を抑えたテキスタイルでシルエット変化を繊細に表現する。日本の伝統を尊重し、絹鼠(きぬねず)、光悦茶など、和の色に染めた生地でモダンに見せた。

 ハイウエストの位置で絞ったレディスのジャケットは、練色に染めた麻・トリアセテートの生地を使っている。ふっくらとしたハリが出て女性らしさを立たせ、セットアップのワイドパンツは緩やかなドレープが入り、クリーンな印象だ。ユニセックスのダブルブレストのジャケットを軽やかに見せるのは、アセテート・コットンのツイル。「かっちりと着用するのではなく、人と服の間に緩みを感じさせるシルエットを意識して、生地作りから取り組んだ」と糀。

練色でレディーライクに見せたジャケット

 シングルボタンのジャケットのセットアップは、王子ファイバーの協力を得て、マニラ麻を原料にした「オージョ」とレーヨンを織った生地を使い、すっきりとした組織を生かして都会的なムードを際立たせた。中心価格はユニセックスのジャケットが9万円台後半、レディスのジャケット7万円台、パンツ6万円台など。

 当初は、楽天ファッション・ウィーク東京20~21年秋冬でショーを行う予定だったが中止となり、無観客ショーを実施。今回のコレクションのイメージソースとなったペーパーアーティストの作品の演出を伴い、人と自然とのパワーを感じさせるコレクションに仕上げた。秋冬向けの卸売りの注文は、今後も出来る限り柔軟に受ける方向。また、自社ECを立ち上げ、秋以降は百貨店などの催事販売も積極的に行っていく。 

セルロース繊維を生かし、程よく緩みのある着心地に

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