ワルシャワの5つ星ホテルでの‟ポーリッシュ・ディナー”パーティー(宮沢香奈)

2019/07/29 06:00 更新


Medium  dsf2438

今年二カ国目に訪れたのは今回が初めてとなるポーランド。ヨーロッパ諸国は陸で繋がっている国が多いため、ドイツの”隣国”はとても多く、ポーランドもその一つ。首都ワルシャワに二泊三日という短い滞在だったけれど、それでも十分に街を堪能することが出来た。

今回訪れた理由は、ワルシャワに昨年出来たばかりの”The Hotel Warszawa”で開催される”Polish Thursday Dinners”のパーティーに宿泊付きで招待を受けるという”身に余る光栄”を頂いたのだ。“Polish Thursday Dinners”の存在は以前から知っていた。数年前に共通の友人から主催者のJulia Bosskiを紹介してもらいSNSで繋がっていたからだ。

ベルリンで定期的に開催されていた同ディナーは、”Obiady Czwartkowe”=Thursday Dinnersという古き良き伝統に基づく現代的な解釈であり、”New Polish”をコンセプトに料理を提供しながら、ポーランドの芸術やファッション、音楽といったカルチャーの魅力を伝える活動の一つとされている。

ベルリンでも人気が高く、センスも良いレストランやワインバーを会場に、毎回世界的なシェフをゲストに招き、見た目も味もハイレベルな料理を提供していることでも知られている。その集大成として、”The Hotel Warszawa”のイベントホールを会場に開催されたのが今回のディナーパーティーである。ゲストには、ポーランドをはじめ、ヨーロッパ各地で活躍する第一線のアーティストやクリエイター、レストラン関係者、プレス関係者が多数招待されていた。

そこにジャーナリストとして招待されたのだが、日本人どころかアジア人は(見た限りでは)私一人という状況で、英語、ポーランド語、ドイツ語、その他の言語が飛び交う中、声をかけてくれる人や親しくなった人との会話に全力投球し、気付けばワインの酔いがかなり回っていた。見ず知らずの人話すのは全然苦ではないけれど、こういった時に気の利いたビジネストークが英語でも出来るようにならないとダメだと実感した。(英語での仕事が多いのに全然成長しない、、、。)

会場となったホテルは、1934年に建てられたポーランドで最も高いビルとして有名な”The Prudential building”であり、この歴史的建築物をリノベーションし、5つ星ホテルとして昨年オープンした。圧巻の高さと程良く朽ちて風情溢れる外観、それに反して内観は豪華さとモダンさが非常にバランス良く混ざり、エレガントでシック、そこにミニマルなデザインと前衛さも兼ね揃えており、とても居心地が良かった。

中でもお気に入りは、街の風景が一望出来る部屋のバルコニーと、連日利用させてもらったサウナ、そして、パーティー会場となったルーフトップと圧巻の美しさを誇る夏のサンセット。

ディナーパーティーはケータリング形式となっており、ウェイターによって運ばれてくる料理を自由に取って食べることが出来た。ドリンクは選りすぐりのポーランドワインメーカー、Winnica Dworzno、 Winnica Moderna、Winnica Skarpa Dobrska、Winnice Kojderがそれぞれブースを出しており、説明を聞きながら好きなだけ飲むことが出来るワイン好きには非常に嬉しいスタイルだった。今回のディナーは、イスタンブール出身のミシュランシェフMaksut Askarと、ポーランドを代表するトップシェフDarek Baranskiによるコラボレーションによって実現した。目の前で手早くセッティングされていく美しい料理たちを見ているだけでもワクワクしたが、メイン料理を抜かして全てベジタリアンメニューとなっており、新鮮で良質な野菜そのものを感じれる上品な味に感動した。

photos by Magda Klimczak
photos by Magda Klimczak
photos by Magda Klimczak

自国の文化を伝えるために活動している親善大使のような役割を担う人は、日本であっても、ドイツであっても同じように多数存在する。しかし、その国で流行っている現代カルチャーや何が最もクリエイティブなのかを知らずに、その国の良さを伝えることは出来ないと思う。古い考えだけを持ち、歴史だけを押し付けるような伝え方では絶対に広がっていかない。私たちが政治に精通していないように、アートやファッション、音楽に詳しくない人は大勢いる、しかし、”美味しいものを食べる”という行為に興味がない人などいないだろう。

”Polish Thursday Dinners”は、誰もが好きな”食”を通じて、その国の未来を担う若手クリエイターやアーティストたちと一緒にスタイリッシュに魅力的に伝えていくことがとても大事なのだと教えてくれた貴重な時間でもあった。本当に素晴らしい機会に参加させてもらい、心からお礼を言いたい。Dziękuję!! 

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長野県生まれ。文化服装学院ファッションビジネス科卒業。

セレクトショップのプレス、ブランドディレクターなどを経たのち、フリーランスとしてPR事業をスタートさせる。ファッションと音楽の二本を柱に独自のスタイルで実績を積みながら、ライターとしても執筆活動を開始する。ヨーロッパのフェスやローカルカルチャーの取材を行うなど海外へと活動の幅を広げ、2014年には東京からベルリンへと拠点を移す。現在、多くの媒体にて連載を持ち、ベルリンをはじめとするヨーロッパ各地の現地情報を伝えている。主な媒体に、Qetic、VOGUE、men’sFUDGE、繊研新聞、WWD Beautyなどがある。

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