カフェ天国の街ベルリン(宮沢香奈)

2015/02/26 12:14 更新




ベルリンにはとにかくカフェが多い。東京も多いが、それ以上に人口が多いのか、どこへ行っても混雑していて、ひどい時には作業するためだけのカフェを探すのに2時間近く掛かったことがある。

それに比べてベルリンの人口は約350万人、道を歩けばカフェに当たると言って良いほどカフェが立ち並んでいる。パン屋&コーヒーショップが一緒になったチェーン店から、個人経営の様々なスタイルのカフェがとにかく多い。しかも、どこも店舗面積が広いため、よほどの人気のカフェかランチタイム以外は大抵入ることが出来る。

私自身Nomadであり、カフェ好きであるため、これまでにも数え切れないほどカフェに行っている。当たり外れもあるが、その中でも特におすすめのカフェを紹介したい。春になればオープンスペースも開放され、空が高く、緑の多いとても心地良い環境でお茶を楽しむことが出来るベルリン。訪れる際には是非参考にして欲しい。

 




ブティックやカフェが立ち並ぶミッテのRosenthaler Platzの駅からすぐのところにある”Mein Haus am See

広々した店内には、家具屋?と思うほどアンティークソファーがズラッと並んでおり、奥にはひな壇まである。古びた店内にバラバラのアンティーク家具、壁には写真や絵画などのアート作品が展示されており、ギャラリーとしても使用されている。

けっして気取ってなく、バランスの良い内装がとても良い雰囲気を醸し出している。夜はイベントを開催しており、バーで1杯飲みながらライブやDJを楽しむことが出来る。広々した店内なのに、ランチやディナーはやっていない。フードはスイーツのみ。

Mein Haus am See

Torstr. 125, 10119 Berlin

 



Mein Haus am Seeからも近く、ヴィーガンカフェの最先端スタイルとして人気なのが、”DALUMA

グリーンスムージーなどのオリジナルスムージーと、パスタやクスクスなどをベースに自由にトッピング可能な4種類のボウルランチが人気。白を基調としたシンプルで洗練された内装で、決して広くはないが、光が差し込む明るくて開放的な空間が心地良い。

ドイツでは10人に1人がヴィーガン、ベジタリアンと呼ばれる菜食主義者であるため、ベルリンでもとても多く、ヴィーガンカフェはどこも人気となっている。このカフェはとにかく客層がオシャレ。近隣のショップスタッフやクリエイター、アーティスト、ショッピング中のツーリストなどファッション感度の高い人たちで常に賑わっている。Wi-Fi完備であるが混雑しているため、長居するには不向きである。

DALUMA

Weinbergsweg 3 10119 Berlin

 


  


北欧系の新進気鋭ブランドやオリジナルブランドなどを取り揃えているセレクトショップ”Kauf dich Glücklich”の運営するカフェ。アイスクリームとワッフルがメインのこじんまりとしたベルリンには珍しいカフェ

公園が目の前にあることもあって、近所の子供たちからも大人気。テイクアウトも可能だが、席が空いていたら、センス良い雑貨や奥のショップを眺めながらお茶するのがおすすめ。ワッフルは値段も手頃、出来たてをその場で食べれて、味もおいしいため人気なのが分かる。

ベルリンには1ユーロでビックリするほどおいしいアイスクリームが食べれる店が沢山あるが、ワッフルやパンケーキとなると本格的なカフェに入り、ボリュームもドイツサイズとなってしまうため、気軽に食べれない。こういった手軽なスイーツカフェがもっと出来て欲しいと願っている。

Kauf dich Glücklich

Oderberger Str. 44 10435 Berlin




宮沢香奈 セレクトショップのプレス、ブランドのディレクションなどの経験を経て、04年よりインディペンデントなPR事業をスタートさせる。 国内外のブランドプレスとクラブイベントや大型フェス、レーベルなどの音楽PR二本を軸にフリーランスとして奮闘中。 また、フリーライターとして、ファッションや音楽、アートなどカルチャーをメインとした執筆活動を行っている。 カルチャーwebマガジンQeticにて連載コラムを執筆するほか、取材や撮影時のインタビュアー、コーディネーターも担う。 近年では、ベルリンのローカル情報やアムステルダム最大級のダンスミュージックフェスADE2013の現地取材を行うなど、海外へと活動の場を広げている。12年に初めて行ったベルリンに運命的なものを感じ、14 年6月より移住。



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