ドイツの老舗ブランド「CLOSED」がハンブルク美術館とのコラボラインを発表(宮沢香奈)

2023/03/28 06:00 更新


ドイツ・ハンブルクに拠点を構える「クローズド(CLOSED)」は、1976年にデニムブランドとしてスタートし、のちに、デニム以外の衣類、靴やバッグといった小物も含むアパレルラインをスタートし、ドイツをはじめとするヨーロッパ全土に店舗を構えている。近年ではロスにも進出を果たし、その勢いは止まらない。

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そんな「CLOSED」から、ハンブルク美術館(Hamburger Kunsthalle)とのコラボラインを発売するとインフォメーションが届いた。さらには、コラボラインのリリースを記念し、ハンブルク美術館内関係者を招いたディナーパーティーを開催するとのことで光栄な招待を頂いた。残念ながら筆者は一時帰国中で日本にいたため、この貴重な機会に参加することが出来なかったが、美しい名画たちに囲まれながらのディナーを是非とも体験してみたかった。

「CLOSED × HAMBURGER KUNSTHALLE」コラボライン 
「CLOSED × HAMBURGER KUNSTHALLE」コラボライン 
「CLOSED × HAMBURGER KUNSTHALLE」コラボライン 

2月よりすでに販売されているコラボラインには、メンズラインのみで、“Old Masters Collection”の中から選んだ絵画を現代的なカラーでグラフィックに落とし込みプリントされたTシャツ、スウェット、フーディー、バッグなどがある。キャスパー・ダヴィッド・フリードリヒの「霧の海のさすらい人」やフランシスコ・デ・ゴヤの「ドン・トマス・ペレス・エスタラ」、レイチェル・ルイシュによる花の静物画と名画ばかりだ。


筆者は「CLOSED」のエコフレンドリーなデニムライン「A BETTER BLUE」の愛用者でもある。シルエットの美しさ、履き心地の良さ、ダメージ加工が気に入っているが、ドイツのブランドながら生地の生産から縫製に至るまでイタリアで行っているとあってクオリティーも高い。デニム生地には独自に開発されたリサイクル素材のTENCEL™リヨセル繊維が使用されており、これは、不要となった衣服からアップサイクルした綿くずと持続可能な森林から採集された木材パルプをミックスして作られている。


ダメージ加工は、職人の手によってサンドペーパーやサンダーで表面を削り、人工石や研磨材を洗濯機に挿入して洗うことでストーンウォッシュができあがる。

同ブランドはこうしたエコフレンドリーな生地を独自で開発することに長年力を入れており、製造過程においても水の使用量やエネルギー消費量の減少に尽力している。今となってはサステナビリティーを取り入れていないブランドの方が少なくなっているが、設立当初から環境問題を考慮した服つくりを行っている先駆け的存在の「CLOSED」が今後どんな展開を見せてくれるのか期待している。

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長野県生まれ。文化服装学院ファッションビジネス科卒業。

セレクトショップのプレス、ブランドディレクターなどを経たのち、フリーランスとしてPR事業をスタートさせる。ファッションと音楽の二本を柱に独自のスタイルで実績を積みながら、ライターとしても執筆活動を開始する。ヨーロッパのフェスやローカルカルチャーの取材を行うなど海外へと活動の幅を広げ、2014年には東京からベルリンへと拠点を移す。現在、多くの媒体にて連載を持ち、ベルリンをはじめとするヨーロッパ各地の現地情報を伝えている。主な媒体に、Qetic、VOGUE、men’sFUDGE、繊研新聞、WWD Beautyなどがある。



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