岐阜土産がコンセプトの「キソスリーリバース」、水族館と協業へ 魚Tシャツなど新作続々

2024/08/23 11:00 更新


ペップスで販売するキソスリーリバースの商品と木下さん

 「岐阜県のお土産」をコンセプトにした「キソスリーリバース」は岐阜県に生息する淡水魚などをモチーフにした商品を販売する。3年前に立ち上げた木下潤一さんは「狭いところに刺さると思い始めた」が、世界淡水魚園水族館「アクア・トトぎふ」との協業が決まるなど着実に知名度を高めている。

(小坂麻里子)

 最初に制作した商品は〝鮎Tシャツ〟だった。「岐阜県民が思い入れを持つ県魚の鮎」を選び、20センチほどの原寸大の鮎のイラストをTシャツにプリントした。

面白いデザインを

 アパレルショップで長く働いた経験のある木下さんは、卸先は雑貨店か土産店と想定した。その場合、Tシャツはハンガーにかけたり畳まれたりしないだろうと考え、置きやすく、かつ印象的なパッケージを意識した。

 そこで生まれたのが魚屋で実際に売られているようなパックのデザイン。魚好きの人だけでなく面白がってくれる人も多かった。

第1弾のTシャツは魚屋で売られているようなパッケージ

 その後、図鑑のように並べた淡水魚や単体のアマゴをプリントしたTシャツ、有名人のコメントを岐阜県バージョンにしたロゴTシャツなど新作を次々と増やしている。

ハードル下げる

 販売先は、アクア・トトぎふの土産コーナーや自社EC、岐阜市に構える直営店「PEPS」(ペップス)など。キッズサイズもあるため夏休みの時期に子供向けや親子お揃いでよく売れる。

 今年はアクア・トトぎふの20周年を記念し、協業が決まった。同施設にいる生き物をプリントしたTシャツを制作・販売する。

 木下さん自身、岐阜県の川で釣りや魚捕りを楽しんで大人になったことから、ペップスはキソスリーリバースを中心に釣りにまつわるアイテムをセレクトしている。キソスリーリバースやペップスを通して「釣りのハードルが下がり、誰もが楽しんでもらえれば」と話す。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事