デニムの合同展、キングピンのニューヨーク展が、ピア36で開かれた。全体的に来場者が少ないという声が聞かれた。売れ筋はブランドによって異なり、特定のトレンドは見られなかった。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)
クロキは、岡山の牛革とデニムをドッキングした野球のグローブがアイキャッチャーになっていた。産業廃棄物の革を使ったもので、通常のグローブの半額以下になる。通常のグローブでは高くて買えない子供がいることを知った岡山のなめし工場の社長の発案でできたグローブだという。デニムは、セルビッジの人気が根強い。来場者は少なかったが、ニューヨークはやはり世界の経済の中心地で来場者たちと情報交換できることが貴重な機会になっているという。
ジャパンブルーは、派手な光沢のジャガードを入れたデニムなど、見た目に華やかな生地のものよりも、ベーシックでしっかり作り込まれたものが良かった。古着を分析して生地を作ることが多く、ビンテージのリーバイスのリプロダクションが人気。物自体より、作り方を伝えているという。