「キジマタカユキ」と坂本図書 坂本龍一さん愛用のキャップを復刻

2024/03/29 06:28 更新


ワークテイストを残しながらステッチを細幅にするなど、きりりと品のある雰囲気に仕上げている

 帽子デザイナーの木島隆幸の「キジマタカユキ」は今春、図書空間の「坂本図書」と協業し、坂本龍一さんが生前愛用していたワークキャップをダブルネームで商品化した。坂本さんの一周忌の3月28日から受注販売している。

 坂本さんは、かつて米国製の量産のワークキャップを着用し、19年に木島のアトリエを訪れ、その形をもとにニューヨークのレストランにもかぶっていける帽子を依頼したという。木島さんは「ワークテイストを残し、坂本さんの顔に合わせてクラウンを調整し、おしゃれな洋服にすっと合いそうな帽子を自分なりに考えた」と話す。目の詰まったコットンキャンバスを使い、繰り返し洗ってもカジュアルな印象にならないよう深い黒にした。その後、少しずつバージョンアップさせ、裏地を付けてステッチを細幅にした最終デザインになった。

直営店でワークキャップを紹介する木島さん。左が初期のタイプ、右が受注販売する最終バージョン
坂本さんがアトリエを訪れ、ワークキャップを依頼したときに採寸して作ったパターン

 協業は、坂本さんの家族からダブルネームで作ってもらいたいとの依頼から取り組んだ。税込み1万9800円。坂本図書、キジマタカユキの直営店とEC(4月1日から)を通じて限定数を販売する。

「リュウイチサカモト」「キジマタカユキ」のダブルネームが入る

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